こんなこと出来るようになったんですね。
というわけで当ブログにジェフの写真が初登場
過去記事をさかのぼっていただけばわかるように、ジェフを応援して数年、こんなにうれしい結果は初めてです
いつだって彼を応援してきたけど、応援しているからこそ、どこかで四回転はないし、最近伸び悩んでるようにみえたしやっぱり金メダルは無理かも、と思ってたみたいで・・・。SP1位の時点でも昨年と同じ最終滑走、ということもあって「結果は気にせずに力を出し切ってくれれば・・・ジェフが得点じゃなくて自分の滑りに満足してくれさえすればそれで良い」と思ってました。
昨年と同じような展開になったときに自分もものすごい凹むのが目に見えていたので;
ジェフファンの方と少しmixiでお話してたら同じように思ってた方が結構いらしてちょっと安心しましたが・・・その方の言葉をお借りすると、”自己防衛していた”わけです。
今シーズンはグランプリファイナルにも出られず、かつて何でなのかカナダでの試合がことごとくうまく行かなかった頃を経て(未だにスケートカナダのタイトルは持ってませんしね・・・)、ようやく手にして三年間守ってきたカナディアンタイトルもパトリック・チャンに持って行かれ・・・本人はバンクーバーでの引退を宣言するも、そこまでやれるかな、と心配したこともありました。今回のワールドの結果次第でまたカナダの代表枠が減ったら・・・バンクーバーまでに取り返せなかったら・・・心配は尽きません(根が心配性なので)。
高橋大輔の進歩は目覚しいし、ジョニー・ウィアーもグランプリシリーズ二勝、と復活の兆しだし、ジュベールもランビエールも・・・
クワドは、毎シーズン多くの試合で挑戦しながらクリーンに決められず・・・それですらクワドをフリーに2本用意する選手と比べると大きな差なのに、今シーズンはそもそもトリプルジャンプでのミスがいつも以上に多かったですよね・・・
私個人としては、ミスがあっても(主にジャンプ)、氷の上にいる数分間を一つの演技としてまとめられて、失敗を思い返しつつもやっぱり良いなと思える・・・そういうスケーターが好きです。
だからたとえ他の選手が失敗して順位が下がったために表彰台に上るのでも、「彼にも失敗はあったけど出来ることをやったから」と思ってきました。
今回も元々クワド三本を予定してたジュベールが守りに入らず、普通にやれば上だったかもしれないし・・・そもそも今回の試合に限らずクワドがコンスタントに、というかほとんど跳べない、クワドなしのチャンピオンに言いたいことのある人も多いでしょう。
ジェフは今回、クワドを最初から回避すると宣言してフリーに臨みました。自分の演技前のスケーター達の出来を見てクワド一本に決めたジュベールを安全策に走った、というなら、ジェフもクワドなしで安全策を取ったと言わなければいけないのかもしれません。
でも、私はどちらも、それぞれが自分の望むものを手にするため、今出来る全てを出すための策だったんじゃないかなと思います。ジュベールは二連覇のために、彼の武器であるクワドの数を減らして、リスクを減らしてタイトルを掴みに行った・・・ジェフは今までの練習の成果から出来得る限りのトリプルジャンプ、スピン、ステップで最高の演技を・・・。
二人の明暗は分かれました。
「失敗があっても、やっぱり良いなと思える」だけじゃないところをジェフが見せてくれた今回、私としては彼が金メダルに値すると思います。